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Re:「ブラームスはお好き」

「ブラームスはお好き」1959年
(朝吹登水子訳 世界文学全集 新潮社、1960年)
あらすじ:
15年前に離婚して装飾デザイナーとして自立した39歳の女性
ポールが同世代のロジェと「大人の関係」を続けるが、ある日、
若く心優しい25歳の青年シモンに出逢う。それぞれ「浮気」に
溺れ、年の差、嫉妬、無益に怯え、孤独から逃れようとする
男女の複雑な心模様を描く。

第1章 pp.7(313-306)
『彼女はベットのなかで、そこにだれかの暖かいからだがある
かのように本能的に腕をのばした。彼女はだれかの眠りをさま
すまいとしているように、ひっそり呼吸した。一人の男か、一
人の子供、だれでもいい、彼女を必要とする人、寝つくときと
目ざめのときに彼女のぬくもりを必要とする人を。しかし、だ
れもほんとうに彼女を必要としている人はいなかった。』
第七章 pp.352
『「男っていい気なもんだわ。」ポールはにがにがしさもなく
思った。「君をとても信用している、とても信用しているから
自分はほかの女と浮気もできるし、私をひとりにもしておける
し、それと反対のことなんか絶対に起こるはずもないってわけ
ね。まったく結構なことだわ。」』
第十章 pp.33(369-306)
『食事の間じゅう、彼女はずっとシモンの視線に照らされてい
たのだ。シモンの目は、二分おきに規則ただしく、まるで灯台
の光のように彼女の顔にそそがれ、そして一秒でも長くポール
の視線を自分のほうにひきつけておこうとした。ときとして彼
女も、シモンのねがいをかなえて、じっとかれのほうを見つめ
た。するとかれは。じつにやさしい、ひどく熱意をこめた微笑
を送ってくるので、彼女としても微笑をかえさずにはいられな
かった。とにかくシモンのほうが、彼女の左にすわっていた男
などよりも、はるかに美しく、ずっと生きいきとしていた。
ロジェは、そのことに少しも気づいていなかったんだわ、と彼
女は思った。やがてシモンが近づいてきて、ロジェのほうに葉
巻の箱をさしだした。』
第十一章 pp.66(372-306)
『冬の日々の単調さ。ただ一人、自分のアパルトマンから仕事
場へ、毎日おなじ道をゆききする永遠のくりかえし。いくど電
話しても、そのたびに期待に裏切られながら、がっかりして受
話器をおくロジェへの電話。じじつ、きこえてくるロジェの声
は、心がどこかへいってしまったようにうつろな声であるか、
それともひどく、はずかしそうにしている声なのだった。ああ、
もう二度とかえってこない、たのしかった長い夏。そうしたや
りきれないすべてのことが、しだいに彼女を、無防備な受け身
の姿勢にし、どんな犠牲をはらってもいいかから「なにかがお
こってくること」を期待させるようになっていった。』
第十六章 pp.107(413-306)
『きっと、彼女が六年ごしに苦労してきたかれの恋、その絶え
まない、苦しい努力が、ついに幸福よりも貴重なものとなった
ためだろうか。もしかしたら、それが無益だったということが、
彼女の自尊心にとって耐えられないのかもしれない。そして、
これらの打撃をうけることによって、彼女の内のおなじ自尊心
が少しづつそれに馴れ、しまいには、ロジェを自分の苦しむ主
人として選び、かれに献身するようになったのだろうか。だが、
ロジェはいつも彼女から逃げていた。そしてこのあやふやな戦
いが、彼女の存在理由となったのである。』

→ もう青春とは言えない20代以降の恋愛の、入り混じった
心境をかみしめられたのではないかと思う。
ブラームス交響曲第3番第3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=RP5x6bi2SBo
1961年「さよならをもう一度」というタイトルで映画化

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