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Re:「愛を探して」

「愛を探して」1994年 
(朝吹由紀子訳 新潮社 1997年)
あらすじ:
肺癌で四十歳までの余命6ヶ月と宣告された男性マチユが、朽ちる
時期が分かった上でこれからの日々を過ごさないといけない拷問
に、恐れ慄き、狼狽し、絶望し、そして自身と向き合いながらも、
愛した女性らに告げることで救いを求めていく。そして最後は...

第二章 pp.15
『九月末のパリは穏やかで、小春日和のような気候の中を、軽やか
だが荒々しい、生温かさをまだ孕(はら)んだ風が吹いていた。風
は、上空で雲を吹き流し、その驚くような速さでもって、狭く暗い
道を陽の当たる歩道とそうでない歩道に変えて、パリの街はまるで
<縞馬の陰>のように広がっていた。』
第四章 pp.39
『これからは過去なしに生きていかねばならない。なぜなら、その
過去は正確ではないからだ。それに、未来もなしに生きていかねば
ならない。未来などないのだ。彼は現在に生きなければならなかっ
た。』
第四章 pp.49
『この期間を、恐怖の中で、自分がいなくなるというぞっとするよう
な確信を持ったまま失うのはいやだった。これからは、いつもしてき
たように、自分自身と地球の調和が与えられた幸せ、たとえ少なくな
ってしまった幸せだとしても、それらの幸せに専念しよう。』
訳者あとがき pp.166-167
『経済や地位、利益、効率が支配する社会。その中で人間はせかせか
と暮らしている。... 人は何かをする時に、「どうしてそうするのか」
、その理由や目的を考えないで、「どのようにすればよいか」と方法
ばかり考えるようになってしまった。それも、政治から社交界での話
題に至るまで、あらゆるレベルにおいて。とサガンは言う。
 いささか悲しい世の中に生きる私たち、そしてマチユ。マチユはこ
うして孤独を発見する。「孤独がほろ酔い気分を与えてくれるなんて、
ほんとうに初めてのことだった...。」というこの小説の終わりの文章
は、「悲しみよ こんにちは」の「何かが私の内に湧きあがり、私は
それを、眼をつぶったままその名前を迎える。悲しみよ こんにちは。
」からの四十年という長い道のりを感じさせてくれる。ここには、孤
独を受け入れてここまで生きたサガンの姿がある。』

→ 2004ライブ後頃に病と向き合う際に読まれたかも知れません。

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